「常識を覆す」という点で本書に勝るものはそうないだろう。現在繁栄している先進的な国々の人々の心理は、実は人類にとって普遍的なものではなくむしろ奇妙な(weird)ですらある、というのが著者の主張なのだ。ちなみにWEIRDはWestern(西洋の)、Educated(教育水準の高い)、Industrialized(工業化された)、Rich(裕福な)、Democratic(民主化された)という5つの単語の頭文字でもある。人間らしさとは何なのか、社会の進歩とは何かを問い直してくれる本です。著者は心理学、歴史、文明論、民俗学や経済学も駆使して、WEIRDな人たちがいかにして出現し、世界をリードするようになったか。西洋史から心理学、そして経済学のゲーム理論も登場し、現代の「奇妙な人たち」の誕生の背景を描く。