人類は自然を制御し、やがて都市という人工的空間を生み出した。そこでは人類にとって快適な生活が営まれ、文明も発達した。この自然を遠ざけた都市にしか住めないとしたら、果たしてその未来は人類にとって希望なのか。本書の問いはこれである。著者の安宅和人さんは、100名余りの同士とともに「人類が都市にしか住めない未来に希望はあるか」というテーマを7年以上かけて研究してきた。文献を調べ、専門家の話を聞き、みなで対話し、そして現地に足を運び視察を重ねる。領域は田園、森林、水域から都市、インフラ、エネルギー、土木、そして教育、ヘルスケアまで広範でありながら、それらが一つのコンセプトのもとに専門性高く書かれている。膨大な活動に裏打ちされた議論は、なんと本文だけでも960ページ!質量とも壮大な本書は、仲間と一緒に読み切るのにぴったり!